外壁のコーキングについて
公開日 2023年3月24日(金) 最終更新日 2023年3月24日(金)
近江八幡市にある屋根・外壁リフォーム専門店 ジェイジェイエフです。
スタッフブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
本記事では外壁のコーキングの役割やメンテナンスについて書いて参ります。
外壁塗装と同時に行うことがほとんどなので、どの業者さんの見積にも含まれていると思います。
なぜ打ち替えや増し打ちが必要なのか等、本記事をお読みいただければ分かると思いますので、ご参考にしてください。
コーキングとは
コーキングとは外壁の継ぎ目やサッシまわり等に充填されている材料です。
特にサイディングの外壁には多く使用され、目視で確認することも可能です。
こちらがコーキングです。シーリングと言われることも御座いますが、同じものと思って頂いて問題御座いません。
コーキングの主な役割は
防水⇒外壁の隙間や継ぎ目を埋めることによってそこからの浸水を防ぎます。
緩衝材⇒外壁の振動等の衝撃を緩和する役割。クッションのようなイメージ。
この2点が挙げられます。
指で触るとゴムのように弾性があるのですが、経年による劣化で硬くなっていくと、ひび割れ等を起こします。
その状態になると上記2点の役割を果たすことができなくなるので、打ち替え等のメンテナンスを行う必要が御座います。
コーキングの劣化
紫外線や雨風にさらされ続けることでコーキングが劣化していきます。
特に紫外線には弱いので、日当たりのよい面は劣化が早く進む傾向があります。
では実際にどのような劣化の症状があるのかを紹介致します。
ひび割れ
最もよく見られる症状がこちらのひび割れです。多少のひび割れは劣化としては軽微な範囲です。
コーキングが硬くなることでひび割れしやすくなります。
コーキングの素材や環境にもよりますが、10年経つとかなりの確率でお家のどこかの面にこの症状は見られます。
コーキングの弾性がなくなってきていることを表しますので、メンテナンスをご検討されることをオススメします。
剥離
コーキングが劣化し肉やせや硬化により、外壁から離れている状態です。
写真からも分かるように隙間ができることになってしまうので、そこから浸水してしまいます。
またサイディングの塗装がされていない末端の部分が露わになってしまうので、吸水もしやすく凍害による爆裂、破損等を起こす懸念が御座います。
断裂・破断
コーキングがぱっかりと割れてしまっている状態です。
ここまで劣化が進んでしまうとほとんどコーキングの役割を果たしていない状態です。
浸水の懸念や、外壁材の緩衝がなくなることによる破損等が懸念されます。
剥離や破断が確認される程劣化が進んでしまった場合はなるべく早い打ち替えをオススメします。
この状態になる前にメンテナンスを行うことがより良いです。
コーキングの補修
続いてコーキングの補修方法を紹介致します。
既存コーキング撤去
カッターで切り込みを入れ古いコーキングを撤去します。
細かいものが残らないようにしっかり清掃、除去します。
養生・プライマー塗布
撤去した周辺にマスキングテープで養生した後、プライマー(下塗り材)を塗布します。
下塗りをすることで素材がより付着するようになります。
コーキング材充填
写真のように専用のガンを使用しコーキング材を充填します。
押さえ作業
充填したコーキング材を押さえることで目地にしっかり埋め込み、形を整えます。
乾燥
養生をはがし、必要な乾燥期間を置きます。素材にもよりますが3日~7日程が一般的です。
コーキングの補修のポイント
増し打ち
先に紹介させて頂いたのがコーキングの打ち替えの工程です。
打ち替えとはまた別に増し打ちのメンテナンス方法も御座います。増し打ちとは既存のコーキングを撤去せずに上から新しいコーキングを充填する工法です。
撤去せずにコーキングを充填するので、打ち替えほど厚みを確保できず、増し打ちの場合は劣化が早まるリスクが御座います。
ただサッシまわり等はジェイジェイエフでは増し打ちをご提案しております。理由は既存コーキング撤去時にはカッターで切り込みをいれる為、壁内の防水シート等に傷をつけてしまう心配があることです。
サッシまわりは外壁目地と比較するとコーキングの打ち方が特殊な場合や、撤去しきれない場合が多く御座います。無理に撤去しようとすると防水シートを切ってしまい、より雨漏りのリスクを高めてしまうこととなってしまいます。
打ち替えが可能であれば打ち替えが望ましいのですが、こういった点にも配慮が必要です。
DIYではできるか?
ホームセンターで材料等は手配可能ですので、コーキングの補修をご自身でされたいと考えられる方もいらっしゃると思います。
基本的にはオススメはしません。やはり作業が難しく、充分な効果を期待できないからです。
また外壁にコーキング材を付着させてしまい取れなくなったりすることも考えられます。
ただ塗装工事をすることが決まっており、それまでの間の応急処置としてはDIYもよいと言えます。
短い期間であれば効果は期待できますし、多少失敗しても、塗装工事の際にプロに直して頂くこともできます。
その場合は変成シリコンという材料を使用されることをオススメします。
補修のタイミングは塗装と共に
コーキングのメンテナンスは基本的には外壁塗装と同時に行うことが望ましいです。
理由はまず足場代(約20万円前後)が1回分で済みます。
またコーキング作業完了後に上から塗装をすることでコーキングがより長持ちします。こうすることで次回の塗装のタイミングまでコーキングがもってくれることにも期待できます。
まとめ
今回の記事ではコーキングについてご紹介致しました。
塗装と一緒でコーキングも家を守るための重要な役目を果たしております。その為適正にメンテナンスを行う必要が御座います。
塗装と一緒にコーキング工事をオススメされると、無理に工事を勧められてると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ適切なご提案だと思って大丈夫です。
お家のコーキングに劣化が見られる場合は、外壁塗装と併せてメンテナンスのご検討をしてみてください。
ご不明点等あればお気軽にジェイジェイエフにお問合せくださいませ。