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塗料のあれこれ

公開日 2022年11月28日(月) 最終更新日 2023年3月8日(水)

近江八幡市にある屋根・外壁リフォーム専門店のジェイジェイエフです。

皆様こんにちは。スタッフブログをご覧頂きまして誠にありがとうございます。

 

本記事では塗料のあれこれと題しまして、複数種類ある下塗り材の紹介やペンキの成分について書いていきます。

 

下塗り材とは

まず下塗り材とは何か?という点ですが、その名の通りペンキを塗る前に塗布する材料のことです。

下塗り材の主な役割は外壁材や屋根材の保護、錆止め、上塗り材との付着性の向上などです。お家を長持ちさせる塗装をするには欠かせないものであり、適切な下塗り材の選定が大切となります。

 

下塗り材には大きく分けてプライマー、シーラー、フィラーという種類がありそれぞれ役割が御座います。

商品によってはこのうち2つの機能を兼ね備えているものもあります。また場合によっては二つの下塗り材を塗布することも御座います。

それは下地材の種類や、既存塗料、下地の劣化状況によって選定します。

詳しくは担当者にしっかり聞くことが良いと思います!

では上記3つそれぞれの特徴についてです。

 

プライマー

プライマーは上塗り材としっかり密着させることが主な役割です。

つまりプライマーをしっかり塗布しないと上塗り材塗布後に剥がれ等の施工不良が起きる可能性が高まります。

そして下地を固める役割もあるため、古い塗膜がはがれにくくなったり、上塗り材がムラなく綺麗に塗れたりする効果もあるんです!

大切なお家を綺麗な状態で長く保つ塗装工事をする為にはとっても大事なものですね!

 

シーラー

プライマーと似た役割の下塗り材がシーラーです。上塗り材との密着性を高める役割があり、下地を固めて上塗り材が基材に吸収されることを防ぎます。

そうすることで上塗り材がムラなく綺麗に塗れます。

役割としてはプライマーと大きく違いはないのですが、下地材によって塗り分けることも御座います。

またプライマーとシーラーの役割を兼ね備えたシーラープライマーと呼ばれる材料もある程です。

使い分けに関しては下地材、既存塗膜等を考慮して決めるので、業者さんの話をしっかり聞かれると良いと思います。

 

フィラー

フィラーは下地材の凹凸や段差を埋める役割があります。また小さなひび割れや穴も埋めることも可能であり、そうすることで上塗り材をムラなく塗装することができるのです。

モルタルの外壁や、リシン、スタッコなどの吹付の外壁の塗装の際に使用することが多いです。

また弾性フィラーという伸縮性があるものもあり、ひび割れが多い外壁のときに使用されることがあります。

外壁の動きに追従する性質があるので、ひび割れがしにくくなります。

 

このように下塗り材にもいくつか性質がありますので、外壁の状況等を加味してどのような下塗りを施すかが重要です。

ここでは代表的な3つの種類について記載しましたが、その内2つ以上を兼ね備えた材料などもメーカーによってはある為、その特徴などもしっかり業者さんから聞くことが大事になりますね!

 

上塗り材について

下塗り材に続いて上塗り材についてここから記していきます。

上塗り材は、要はイメージされるペンキです。仕上げ材とも呼ばれます。この上塗り材が塗装後、乾燥すると塗膜になりその役割を果たすことになります。

 

塗膜(塗装)の主な役割は美観性・保護性の向上です。更にはそこに様々な機能性をプラスすることもできます。

防錆性・防汚性・防カビ性・遮熱性などです。

その為、どんな上塗り材を選ぶかによって耐候性や機能性が大きく変わります。もちろん価格もものによって全然違いますので、その辺りのバランスも考慮しながら最終的にどんな上塗り材を塗装するかを選ぶことになります。

 

塗料の成分

ではその塗料にはどんな成分が含まれているかと言いますと主に樹脂・顔料・添加剤です。

これらの成分が水や溶剤に溶け込んでおり、この水や溶剤が揮発して残った先述の成分が塗膜となります。そしてこの成分が塗料の機能や耐候性を決める要素となります。

 

それぞれの詳細を言いますと、まず樹脂とはウレタンやシリコンなどの種類があり、塗料の耐用年数に大きく影響する成分です。

耐用年数とは簡単に言うと「塗装後何年くらい持つのか」ということで、塗料を決める際に最も重要視されやすい要素です。

 

フッ素系樹脂の塗料だど耐用年数は比較的長いのですが、その分価格も高くなる傾向にあります。

長い目で見た時にはお得になることも充分あり得るので、その辺りを踏まえ塗料を決定されると良いと思います!

あくまでおおよその目安ですが代表的な樹脂の耐用年数は次のようになります。

 

・アクリル樹脂系:耐用年数3年~5年

耐候性には劣りますが安価なものが多いです。長期的な外装の保持には不向きです。

・ウレタン樹脂系:耐用年数5年~8年

比較的低価格帯のものが多く、バランスの良い塗料です。お家の外装においては耐候性が少し劣るので、長い目でみるとあまりオススメはできません。

・シリコン樹脂系:耐用年数7年~15年

お求めやすい価格のものも多く耐候性にも優れております。多くの商品が存在し機能性も様々あるので、使用シーンに合わせてしっかり塗料を選択する必要があります。

・フッ素樹脂系塗料:耐用年数12年~20年

耐候性に特に優れており、経年によるツヤ落ち、色褪せが起きにくい塗料です。シリコンと比較すると価格帯は上がります。塗り替え時には新しい塗膜が付着しにくい性質があるので注意が必要です。

 

また無機塗料という材料も近年多く登場しております。

上記の樹脂が有機物なのに対し、炭素を含まない無機物を配合させた塗料です。無機物は紫外線等に強いため、その耐候性は非常に優れており、20年以上と謳われるものがほとんどです。

このように塗料に含まれる樹脂によって性能が大きく違ってくるので、塗料選びの際にはご参考にしてください!

 

次に顔料についてです。

顔料は塗料に色を付ける着色顔料、塗膜に厚みをつけ補強の役割を担う体質顔料などがあります。

その他にも遮熱性や防錆性を持たせる特殊な顔料もあります。

また古くなった壁などを触った際に手にその色が付くという経験をされたことがある方も多いと思います。これはチョーキングと呼ばれる劣化現象ですが、これは古くなった顔料が粉化し表面に出て来ていることが原因です。

 

続いて添加剤についてです。添加剤は塗料に特殊な機能を持たせる役割があります。

多くの種類の添加剤が存在しますが、例えで言いますと粘度調整剤、防腐剤、凍結防止剤、乾燥促進剤、艶消し材などです。

この添加剤を組み合わせたりすることで、塗料の機能性が多種化します。

どのような塗料がいいか、添加剤による機能も併せてご検討されるといいですね!

 

 

さて本記事では少し専門的なことも記してきましたが、要は塗料にも多くの種類が存在するということをご理解いただければ充分です!

それを踏まえて塗装を検討される際は、どんな塗料が自分のお家によいかを決められると良いと思います!

 

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