外壁材について
公開日 2023年3月15日(水) 最終更新日 2023年3月15日(水)
近江八幡市にある屋根・外壁リフォーム専門店 ジェイジェイエフです。
スタッフブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。
今回は外壁材の種類について書いて参ります。
外壁材の種類によって塗装の際に使用する材料や、その他工法にも違いがありますのでご参考にして頂ければ幸いです。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとはセメントを主材とした日本で最も多くの住宅に使用されている外壁材です。
現在の住宅の約80%がこの窯業系サイディングと言われております。
窯業系サイディングが人気の理由は、タイル調、石目調、木目調等デザインのバリエーションが非常に多く、誰でも好みのものが見つかりやすいという点がまず挙げられます。
また施工性にも優れており、素材自体も比較的安価のためコストパフォーマンスも優秀です。
他には耐火性もあることも多く使用される理由として挙げられます。
ただし素材自体には防水性能は無いので、定期的な塗装のメンテナンスが必要です。
目安は10年程です。(クリア塗装の場合は7年から10年以内)
また継ぎ目にはコーキングを施す必要があるのですが、このコーキングが劣化しやすい点はデメリットとして挙げられます。
サイディング自体は耐候性の強いものも開発されており、10年程ではほとんど劣化しないものもあるのですが、コーキングは10年経つと劣化が見られるケースがほとんどです。
このコーキングが劣化してしまうと外壁のサイディングに被害が及ぶので、結局コーキングも打ち替え等のメンテナンスが必要となってしまいます。
そしてサイディング自体が蓄熱しやすいという特徴もあり、夏場等は特に室内の温度上昇の要因ともなり得ます。
この点は遮熱塗料等で塗装を行うことで改善することも可能です。
窯業系サイディングは現在では通気工法と呼ばれる、壁内の防水シートと外壁材の間に隙間を設ける形で施工されているのですが、かつては直接貼り付ける直貼り工法で施工されることも御座いました。
直貼り工法では内部結露が発生しやすく、その水分をサイディングが吸い込み、劣化してしまう懸念が御座います。
外壁の表面を打診棒で叩くことで直貼り工法かどうか判断することができるのですが、直貼りの際はメンテナンス時には注意が必要です。
金属系サイディング
近年の新築家屋で増えてきている素材がこの金属系サイディングです。
主にガルバリウム鋼板という素材を使用した外壁材です。他にはトタンやステンレスを使用したものも御座います。
金属の為強度が強くひび割れを起こすことはほとんどありません。また軽量で施工性も良く、張替え等も比較的容易で工事費用は安く済む傾向にあります。
軽量であることは耐震性にも優れております。
また金属系サイディングは耐用年数が30年以上と長く、窯業系サイディングの比較すると塗装のスパンも短くて済みます。
とはいえ塗装を全くしないと錆等の原因にもなりますので注意が必要です。錆が進行すると穴があいてしまい、そうなると貼替等が必要になります。
そして金属の為、傷がつきやすいことにも併せて注意が必要となります。
デザインは近年ではバリエーションも増えてきましたが、窯業系サイディングと比較するとまだまだ限定的となります。
モルタル
近年の新築ではほとんど見られませんが、かつては主流だった外壁がモルタルです。
モルタルとはセメントと砂と水を混ぜ合わせて作られる素材です。仕上げは左官で行いますが、この作業に日数が必要の為、工期と費用が伸びるため近年では少なくなってきました。
モルタルならではの仕上の意匠性で高級感が演出されやすく、外壁に目地が無い為見栄えも美しくなります。
仕上はスタッコ、リシン、タイル等が主流です。
モルタルは不燃性である為、火災には強い耐候性があります。
デメリットとしてはひび割れを起こしやすいことが挙げられます。
軽微なひび割れであれば弾性塗料を使用する塗装で問題なく補修することもできますが、大きなものになるとUカット工法、Vカット工法と言われる補修が必要となります。
長く綺麗な状態を保つためには定期的な塗装のメンテナンスが重要となります。
ALC(軽量気泡コンクリート)
ALC(autclaved lighteweight aerated concrete)は軽量気泡コンクリートとも言われる素材です。
珪石・セメント・石灰・発泡剤等で構成されます。非常に軽量な素材である為、施工性、耐震性にも優れています。
内部に気泡があるため、断熱性が高く、主材が珪石とセメントであるため耐火性にも優れています。
表面はモルタル同様にスタッコやリシン、タイル等の吹付仕上が多いです。
上記の通り非常に優れた素材である為費用は比較的高価となります。
素材自体には防水性は無いため、吸水を防ぐためには塗装が必要となります。
また素材1枚あたりが小さい為、目地が多くなるためコーキングも多く使用します。
その為コーキングのメンテナンス時には量が多くなる為、その分費用が高額になりがちです。
まとめ
以上、現在国内で多く使われている4種類の外壁材を紹介致しました。
それぞれメリット、デメリットはありますが、共通して言えることは長く使用する為にはやはり適切なメンテナンスが大事となります。
お住まいのお家の素材に適したメンテナンスを行いましょう。
もちろん気になる事等御座いましたらお気軽にジェイジェイエフにご相談くださいませ。
お読み頂きありがとうございます!